Y's Atelier(ワイズアトリエ)
石川県金沢市の一級建築士事務所

笑顔の生まれる空間を創りたい|企画から設計・監理・アフターケアまで

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リノベーション(再生)

■これからのオフィスビルリノベーションを考える①

■オフィスビルリノベーションで目指すべきポイント
『健康で楽しく働けるオフィスづくりを目指す』

そのために取り組むこと
①快適性・使いやすさの向上
②コミュニケーションスペースの充実度向上
③省エネ性能の向上
④付加価値性能の向上
⑤BCPへの対応(災害などの緊急時でも事業を継続できるようにすること)
⑥建物ネーミングの作新

        
 

①快適性・使いやすさの向上

サーカディアンリズム
・サーカディアンリズムに基づいた照明計画の導
  サーカディアンリズムとは、日の出とともに起床し、日が沈むと眠りにつくと
 いった24時間周期の生態リズムのことです。均一な人工照明のもとでは、このリ
 ズム
が狂い健康に良くない影響を与えると言われます。人工照明の色温度を時間帯によ
 り変化させ、太陽の光に近づけることで、そのリズムが整い健康で快適なオフィス空間
 をもたらすことができるようになります。

・温度と湿度を同時にコントロールする空調システムの導
  エアコンの設定温度は「冬は低め、夏は高め」が省エネルギーに効果的と言わ
 れていますが、人が快適と感じるのは、温度と湿度の程よいバランスによると言
 われています。その程よいバランスをコントロールすることで、快適性と省エネ
 性を同時に達成することができるようになります。


・照明や空調をセンサーでコントロールするシステムの導入
  室内に設置した温湿度センサーが場所ごとの室温状態を感知し、温度設定を最
 適にしてくれたり、照度・人感センサーにより窓際と奥のスペースの照度や人の
 存在を感知して照明の明るさをコントロールすることで快適さと省エネ性をもた
 らせてくれます。

②コミュニケーションスペースの充実度向上

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・フリーアドレス性のレイアウト導入
  
フリーアドレスを導入することで、社内の交流が図りやすくなり、社員同士で
 の情報交換が促進され活発なコミュニケーションが生まれやすくなると言われ
 す。またオフィスのレイアウトの自由度が高くなることで、働き方の自由度も向
 上させることができるようになります。

・オープンなミーティングスペースの設置
  
デスクエリアの横にオープンなミーティングスペースを設けることで、必要
 なタイミングで直ぐにミーティングを始めることができます。また、急な来客時
 には応接スペースとしても活用することができ、多様なコミュニケーションスタ
 イルに対応できるようになります。

・インフォーマルなコミュニケーションの場としてカフェを設置
  リラックスした雰囲気の中で、色んな人たちと会話する中で新しいアイデアが
 生まれやすくなると言われます。働く中でアイデアや創造性が求められる場面が
 増えていく中で、カフェが設置される事例も増加してきています。

③省エネ性能の向上

LOW-Eガラス2
・建物の外皮(外壁・屋上・開口部)の断熱性能の向上
  建物の断熱性能を考える上で最も弱点となる部位は開口部です。その開口部の断
 熱性能を向上させることで、建物全体の断熱性能を向上させることができます。既
 存の窓ガラスの内側に断熱性能の高いLOW-Eガラスを設置する工法や室内側にサ
 ッシを設置する二重サッシ工法などがあります。

④付加価値性能の向上

緑化2
・自然とのつながりを楽しむ屋上バルコニーやインテリアの木質化
  
オフィス空間の中に、植栽やベンチを置いた屋外スペースを設けることで、リフ
 レッシュスペースや同僚とのランチスペースとなり、気持ちよく働くことのできる
 環境を作り出すことができます。また、壁や天井といったインテリアを木質化する
 ことで、温もり感のある居心地の良いオフィス空間となります。今後、オフィスワ
 ーカーの健康面への寄与といったことが求められることを予想すると、ぜひ取り入
 れたい内容です。

⑤BCPへの対応(災害などの緊急時でも事業を継続できるようにすること)

耐震基準の変遷
・耐震性能の向上
  
1981年以降に建設された建物は新耐震基準で建てられており、震度6強~7クラ
 スの大地震でも倒壊しないことが目標とされています。それ以前の建物は耐震性能
 を診断し、不足すると判定された場合には耐震補強をすることが望まれます。

・災害時に備えた水・食料の備蓄

・災害時に備えた設備の二重化によるバックアップ機能の整備

⑥建物ネーミングの作新

・建物の名前に思いを込める
  建物のネーミングには、大きなイメージ効果を生む働きがあると考えます。どの
 ような建物であって欲しいか、どのように利用されたいかなど、色んな想いの籠っ
 たネーミングをつけることで、建物の新たな価値づけとして有効です。

<建物の再生>

■リノベーションで思うこと

今ある建物を解体し、新しく建て替えると新しいものを自由に作ることはできるけれど、現行法規への遵守のため規模を縮小しないといけなかったり、工事期間が長くなる、建設コストも高くなるなどのデメリットが生じてしまう。反面既存建物を上手に再生させると、そんな問題点を解消しながらより良いものを作ることができる。築年数の経過により老朽化・陳腐化した建物を耐震性・機能性・美観性の強化を図ることで新たな価値を持って生まれ変わらせることができる。上手に再生すれば今ある建物も十分に活用することができると考えます。これからの時代は特にそうした取組みが大切になります。資源の有効活用です。更には建物の環境性能の向上も不可欠です。環境負荷を低減させる建物は人と自然を優しく守ってくれます。人も建物も長寿命化を迎える時代の中、快適で健康的に過ごせる環境はこれから益々大切な価値観となります。
当事務所はそうした価値観を大切にしながら建物のリノベーション(再生)に取り組みます。


■既存建物を活用しないともったいない。
 
1)リノベーションが生み出す効果
 
①環境保護
 既存建物を活用すれば解体及び新築にかかるエネルギーを抑制することができ、環境 
 に負荷をかけることなくやさしい方法で建物を再利用できる。
②経済性
 既存建物の活用は既存躯体をそのまま再利用するので、解体、産廃処分、新築の躯体
 にかかるコストを省くことができ、新築するより低価な建設工事費で建物を再利用でき
 る。
③有効資産づくり
 使用されず負の遺産となっている既存建物に、リノベーションで新たな利用価値を創
 造し再利用の道を開くことで、新たな挑戦へとつながる有効な資産へと甦らせることが
 できる。
④にぎわい創出
 街なかにありながら使用されていない建物をリノベーションし、再利用することで、
 人々が戻って来て、皆が楽しく集う場として生まれ変わり、街のにぎわいを取り戻すこ
 とができる。
  
2)リノベーションでできること
 
①耐震性の向上
 既存建物を調査し耐震診断をすることにより、その建物がどの程度の耐震性能を有して
 いるかを判断し、その性能に適した耐震補強を施すことで新耐震設計基準に適合したレ
 ベルまで耐震性を向上させることができる。
 
②安全性の向上
 セキュリティー設備の性能は日進月歩。様々な機能を持った入退室管理システムや防犯
 カメラが用意されています。リノベーションに合わせ、それらを設置することで建物の
 安全性を飛躍的に向上させることができる。
 
③省エネ性の向上
 既存建物の屋根・外壁・開口部に対する断熱補強、更には照明・空調・給湯設備機器を
 省エネ性能の高い機器へと更新させることで、建物の運用にかかるエネルギーコストを
 大幅に抑制することができる。
 
④用途変更
 既存建物がこれまで持っていた機能を全て新しく創りかえることで、これまでとは全く
 異なる新たな価値を持った用途へと創りかえることができ再利用の可能性が大きく広
 がる。

3)補助関係(別添資料参照)
 
①既存建築物省エネ化推進事業
 補助対象:省エネ改修工事・バリアフリー改修工事・エネルギー計測・省エネ性能表示
 に要する費用
 補助率 :補助対象工事の1/3
 限度額 :5,000万円/件(設備部分は2,500万円)
 事業期間:原則として当該年度に事業が完了
 
②長期優良住宅化リフォーム推進事業
 補助対象:既存住宅で指定する内容を満たす工事
 補助率 :補助対象工事の1/3
 限度額 :100万円/戸


どうぞお気軽にご相談下さい。


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石川県金沢市横川4丁目139番地2
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